同性との結婚メリットとは？日本やアメリカの同性婚の現状とは？

同性結婚は、同性を好きになる人にとって悩ましいことだと思います。

日本では結婚することで得られる権利もありますし、結婚していないことで認めてもらえない部分もあります。

それだけではなく、愛の形として結婚して結婚式を挙げたいとも思うでしょう。

ですが、現状では同性結婚は日本では認められていません。

そこで、今回は同性結婚についてお伝えしていきたいと思います。

同性結婚の話の流れ

同性結婚日本

今の日本では同性結婚は認められていません。

日本国憲法２４条１項に「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」

２項は「配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して制定されなければならない」とあります。

両性と謳われているので、同性結婚を違憲に当たるという考え方も存在しますが、違憲ではないという考え方もあります。

また、民法では性別については明記されていませんので、それぞれの主張と解釈次第という形になっています。

同性結婚国

同性結婚またはパートナーシップ制度により、同性カップルの権利が認められ保障されている国・地域は世界で約２０％になります。

現在同性結婚が認められている国を、認めた順に挙げていきます。
１．オランダ：２００１年４月１日
２．ベルギー：２００３年６月１日
３．スペイン：２００５年７月３日
４．カナダ：２００５年７月２０日
５．南アフリカ：２００６年１１月３０日
６．ノルウェー：２００９年１月１日
７．スウェーデン：２００９年５月１日
８．ポルトガル：２０１０年６月５日
９．アイスランド：２０１０年６月２７日
１０．アルゼンチン：２０１０年７月２２日
１１．デンマーク：２０１２年６月１５日
１２．ブラジル：２０１３年５月１６日
１３．フランス：２０１３年５月１８日
１４．ウルグアイ：２０１３年８月５日
１５．ニュージーランド：２０１３年８月１９日
１６．英国（北アイルランドを除く）：２０１４年３月２９日
１７．ルクセンブルク：２０１５年１月１日
１８．アメリカ：２０１５年６月２６日
１９．アイルランド：２０１５年１１月１６日
２０．コロンビア：２０１６年４月２８日
２１．フィンランド：２０１７年３月１日
２２．マルタ：２０１７年９月１日
２３．ドイツ：２０１７年１０月１日
２４．オーストラリア：２０１７年１２月９日
・オーストリア：２０１９年１月までに
・台湾：２０１９年５月までに

同性婚世界

次に登録パートナーシップを認めている国・地域を見ていきましょう。
・アンドラ
・イスラエル
・イタリア
・エクアドル
・オーストリア
・キプロス
・ギリシャ
・英国
・クロアチア
・コロンビア
・スイス
・スロベニア
・チェコ
・チリ
・ハンガリー
・フランス
・ベネズエラ
・メキシコ（一部の州）
・リヒテンシュタイン
・ルクセンブルク

同性婚アメリカ

アメリカでは２０１５年６月に同性婚が合憲だという判決が最高裁判所でくだされ、それによりアメリカ全土での同性婚が認められる運びとなりました。

それまでは５０ある州のうち、３６の州でのみ同性婚が認められているという状態でした。

ですが、そこに辿り着くまでの間、同性婚を認めた州でもそれをまた禁止する決定が出たりと同性婚に対しての動きというのは決して安定したものではありませんでした。

古くから宗教的な教えに背くとのことから同性婚は禁止されてきましたが、宗教の教えに対する解釈も寛大になり、ヨーロッパを中心に同性婚が認められ始めてから世界で同性婚を認める動きが活発化してきました。

紆余曲折を経ての最高裁での判決後は、続々と同性カップルが結婚の手続きに進んでいるそうです。

日本同性婚現状

日本の同性婚の現状はといいますと、同性婚は認められていませんが、１部の地域でパートナーシップ制度が導入されています。

パートナーシップ制度とは、公的に結婚に値する関係であることを認めるというものですが、法的な効力は何もありません。

海外のパートナーシップ制度は、法的な効力もありますので、日本のパートナーシップ制度とはまた違うものです。
・東京都渋谷区
・東京都世田谷区
・三重県伊賀市
・兵庫県宝塚市
・沖縄県那覇市
・北海道札幌市
・福岡県福岡市
・大阪府大阪市
・東京都中野区
これらの地域で、パートナーシップ制度が導入され、約１８０組の同性カップルが制度を利用したとのことです。

同性結婚渋谷

日本で最初に同性パートナーシップ制度を始めた区の１つが渋谷区です。他の地域と違い、渋谷区のみ条例にパートナーシップ証明書が発行されるので、提出書類が多く費用も掛かります。１例として詳細をお伝えします。
【渋谷区パートナーシップ証明書】
「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」
施工日：２０１５年１１月１日
条件
１．渋谷区に居住し、かつ、住民登録があること。
２．２０歳以上であること。
３．配偶者がいないこと及び相手方当事者以外のパートナーがいないこと。
４．近親者でないこと。
申請書以外の必要書類
・それぞれの戸籍謄本または戸籍全部事項証明書（３か月以内のもの）
・公正証書（「任意後見契約公正証書」「合意契約公正証書」)の正本または謄本
・本人確認のための書類（提示のみ）
費用
・公正証書を作成する費用
・発行手数料３００円

同性結婚メリット

同性結婚にメリットがあるのかということに関しては、法的に効力のある状態で認められているのであればメリットはあります。

お金絡みのことも多いですが、遺産相続や配偶者控除、離婚の際の権利、福利厚生、配偶者ビザなどでしょうか。

事実婚の場合もそうですが、何かがあった際に自分と相手との関係を証明することが難しかったり時間が掛かったりするのが結婚していない状態です。

結婚して、配偶者として認められると代理の手続きも円滑になります。

日本同性婚いつ

パートナーシップ制度の導入は各自治体で動きが出てきていますが、そのパートナーシップ制度も海外のパートナーシップ法（シビルパートナーシップ）とは似て非なるものですので、法的効力はありません。

同性婚が認められるのはいつになるかという見通しはまだ立っていませんが、アジアでも台湾で同性婚を認める流れになってきていますので、日本でも将来的に認められる日はそう遠くないのかもしれません。

同性婚反対

同性婚がだんだんと認められてきているとはいえ、まだまだ反対の声が多くあるのも事実です。古くからの宗教的な慣習もあるでしょうが、男女のカップルで１つの組み合わせという認識が大多数ということでしょう。

こと日本においては、同性同士で手を繋いで街を歩いたら、きっと好奇の視線に晒されてしまうことでしょう。

私の友人でも自分が同性愛者だということを最初からカミングアウトすることは避けて、ごく親しい人達には話すという対応をしていると言っていました。

話して理解してくれる人もいれば、そうでない人もいて、それは自分にはどうしようもないということを理解しているからだとのことでした。

同性婚反対理由

なぜ同性婚はそこまで反対されるのかという理由について考えて見ますと、宗教的な慣習以外ですと、基本的には同性同士では子供を作れないので、人口減少に繋がるからというものが多いですが、結婚を悪用する人達が出てきたり、伝統的な結婚制度の崩壊に繋がったりするのでは…という声もあります。

多くはよく知らない、初めてのことに対しての拒絶反応という部分も大いにあると思いますが、今まで認められてこなかったものを認めるというのは社会的にとても大きな動きになるのです。

まとめ

私達が日頃意識せずに当たり前に得ている権利を社会的に認められていないというのは、自分を否定されるような感覚になるでしょうし、少数派であるという自覚があるからこそ様々な壁を感じることもあるでしょう。

当事者ではないので、想像することしか出来ませんが、もし自分がその立場だったらと考えるといたたまれないです。

それでも、昔と比べたら、「ＬＧＢＴ」という言葉もよく聞こえるようになってきましたし、企業でも取り組みをし始めているところが増えてきました。

色々な声はあるでしょうが、個人的には全ての人に選択する自由はあるべきだと思います。

日本でも同性結婚が認められる社会が早く訪れますように。

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この記事は、私が書きました。

同性との結婚メリットとは？日本やアメリカの同性婚の現状とは？

• 2019/04/02
• 著者: 小渕 英嗣

この記事は、私が書きました。ラムールでは「心理学」「行動心理学」をベースにカウンセリングをおこなっております。年間多くの婚活・恋愛の相談を受ける事で、感じた事や成功方法をお伝え出来ればと思います。「リアル」な記事が多いですので、不快な気持ちになる事もあると思いますが、私は、正直にアドバイスをして来たからこそ年間多くのカップルを作れたのだと思います、少しでも不安に感じる事がありましたらご相談ください。一緒に婚活が出来る事を期待してお待ちしております。

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