結婚のし袋の選び方とは？以外と知らない常識的な書き方

結婚のし袋の種類に迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

古くからお祝い事に欠かせない「のし」や「祝儀袋」ですが、今はデザインも豊富ですし飾りや水引の色、結び方の種類も色々ありますよね。

お葬式など不祝儀の場にご祝儀用の袋を使わないのはもちろんのこと、おめでたい場面でも使ってはいけない祝儀袋というものもあります。

今回は、婚礼に用いられるのし袋の書き方やマナーについて詳しく書いていきたいと思います。

結婚のし袋の話の流れ

祝儀袋表書き

まず表書きの書き方ですが、水引の上段部分中央に縦書きで「祝御結婚」や「寿」「御結婚御祝」等の言葉を書きます。

次に水引の下段中央ですが、こちらには縦書きでご自身の姓名を書きましょう。苗字だけ書く方もいらっしゃいますが、同じ苗字の方がいる場合もありますのでフルネームで書く方が良いでしょう。

ご夫婦連名でお祝いを渡す場合は、夫の名前をフルネームで水引下段の中央に書き、妻は名前だけを夫の左側に書きます。夫の名前より大きくならないよう気をつけましょう。

会社の方と連名にする場合は上司など立場が上の方の姓名を中央に書き左隣へと続けていきますが、同期で立場が同じ方や友人３人が連名にする場合は左右バランス良く書いていきましょう。

４名以上の連名の場合は代表の方１名を中央に書き、左隣に「他〇名」と書きます。その場合は受け取り手側が後で困らないように、メンバーの住所氏名を書いたリストメモを同封しておきましょう。

祝儀袋短冊

祝儀袋に「寿」や「御結婚祝い」などと書かれた短冊が付いているものもありますね。短冊が付いている場合には短冊に名前を書きましょう。

祝儀袋に直接書くのは難しく、曲がってしまう事もありますが短冊でしたら曲がってしまうことも最小限に抑えられるでしょう。

短冊に書く場合は１名もしくは２名までとし、３名以上の連名でしたら短冊は利用せず直接祝儀袋に記名しましょう。

祝儀袋入れ方

印刷された水引の祝儀袋の場合はありませんが、水引が取れるタイプの祝儀袋には中袋といって白い封筒が入っています。この中袋へのお金の入れ方にも決まりがあるのです。

まず、お祝い事には折り目のない新札を用意します。お札には表と裏があって人物がある面が表ですが、人物が中袋の上部にくるように表側を中袋の表側に入れます。

中袋の表には金額を漢数字の旧字体で縦書きし、裏には贈り主の住所氏名を書きます。

この際に郵便番号も書いておくとお礼状や年賀状を差し出す際に親切心が伝わるでしょう。

祝儀袋裏

中袋にお金を入れたら外袋で包み、水引を元の位置に戻します。

戻す際に祝儀袋裏側を見ると、折り重なる部分がありますがお祝いの際には折り重なった部分の下側で上側を押さえます。

これは幸せが流れ落ちないように受け止めるという意味合いがあるのです。反対に弔事の時は上側で下側を押さえます。

ご祝儀袋金額

ご祝儀袋の金額についてですが、ご祝儀袋と一言で言っても飾りの豪華さは様々です。とても華美なデザインから、控えめなデザインの物まで色々とあります。

もちろん水引が豪華で華やかなデザインほど、中袋に入れる金額も高い傾向にあります。

要するにマナーとしてご祝儀額と祝儀袋の豪華さは比例するとされているのです。

「ご祝儀の金額はそんなに出せないけど、せめてものお祝いの気持ちを込めて、一番華やかな水引のものにしよう」と考えているのでしたらマナー違反にあたるのでご注意下さいね。

ご祝儀袋ペン

表書きのマナーとして毛筆で書くのが正しいマナーとされています。

しかしデジタル化した現代では、祝儀袋の為だけに書道の道具を揃えるのも難しいですし、毛筆を扱うのが苦手な方もいるでしょう。

そういった場合は文具店などで購入できる筆ペンを用いると気持ちが伝わりますし、問題がないでしょう。

ボールペンや万年筆などで書くことは失礼にあたるので避けましょう。筆ペンを選ぶ際は、薄墨と濃い墨がありますが、薄い墨は「涙で墨も薄くなってしまった」という意味があり、弔事に用いられます。

結婚式はお祝い事なので濃い墨の筆ペンを選びましょう。今は１本で薄インクと濃いインク両方とも使える筆ペンもありますので、冠婚葬祭の時に便利ですよ。

ご祝儀袋コンビニ

ゲストとして結婚式に出席する日の朝は、色々と準備などもあり慌ただしいですよね。

準備は完璧！と思って出かけても、「大事なご祝儀袋を忘れてしまった」という場合もなかにはあると思います。

披露宴に出席するのにご祝儀をそのまま渡すわけにもいきませんし、かと言って誰かが余分に祝儀袋を持っているというケースも稀でしょう。

そんな時の強い味方の「コンビニ」ですが、コンビニにご祝儀袋は売っているのでしょうか。

今は大抵のコンビニでご祝儀袋を売っていますし、種類も何種類か取り扱っているようです。コンビニでしたら店舗数も多いですので、万が一忘れてしまっても安心ですね。

ご祝儀袋ふくさ

結婚式には御祝儀袋、お葬式には御香典袋を持参しますよね。

しかし袋をそのまま持参すると擦れて汚れてしまう場合もありますし、お金を受け取る相手側の気持ちを考えて、日本では古くから「ふくさ」という布に包んで持ち運ぶのがマナーとなっています。

ふくさも慶事と弔事では分かれており、色も包み方も違います。結婚式などのお祝い事に使用するふくさは、暖色系の明るい色を使用しましょう。

暗い色のふくさは弔事用とされています。しかし紫色は昔から高貴な色とされ、慶弔どちらにも使えます。ではもしふくさを忘れてしまったら…あいにくコンビニにはふくさを取り扱っている店は少ないようです。

だからといって朝ですと店もまだ開店前の場合もあるので、そのような時はハンカチで代用しましょう。

ご祝儀袋デザイン

ご祝儀袋のデザインは、袋の色や水引のデザインまで様々なものが発売されています。

たとえ水引が同じだとしても、袋の素材や色が違うだけでも受ける印象は変わりますよね。

水引のデザインを見ても、あわじ結びや結び切りの水引を基本とし、水引で鶴をモチーフにしたものや、花をモチーフにしたもの、縁起の良い松をモチーフにしたものなど数多く種類も豊富にあります。

和紙や美しい紙で作られた繊細なものまで幅広く、デザインも様々なので選ぶのも楽しいと思います。

結婚式ご祝儀金額

ご祝儀として入れる金額を悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。「結婚おめでとう」の気持ちを込めると、金額では表せないという方もいるでしょう。

沢山包みたいと考えていても現実には難しいですし、大きな金額では相手も気を遣ってしまうでしょう。

そこでご祝儀の金額には相場というものがあります。新郎新婦との関係性によって金額は変わってきますが一般的な考え方として、親や親族は３万～１０万円、友人や会社の同僚は２万～３万円、上司や恩師の方は３万～５万円と相場が決まっています。

また、金額は年齢によっても左右されます。ご祝儀の金額は奇数の３や５、７という数字が良いとされてきました。理由としては、偶数だと割り切れてしまうので「別れる」「離婚」を連想させたり、４や６、９は「死」「無」「苦」を連想してしまうため、結婚式には縁起が悪いとされてきたからです。

しかし社会人になりたての方や学生の方の中には３万円はイタイ出費に感じる方もいるでしょう。

そういった場合は２万円を包むケースもあるようです。２という数字は偶数ですが、「夫婦」や「一対」「ペア」を連想させるので縁起が良いという考え方もあるのです。

ですが結婚披露宴のお料理は普段食べられないような高級食材も使われていますので、お料理の相場価格は1人１万５千円～２万円、引き出物に３千円～７千円とされています。

ゲスト１人をおもてなしするのに大体２万円前後かかるのです。ご祝儀２万円ですと、自分の分のおもてなし料だけ払ったことになりかねませんので、新郎新婦のためにもなるべくご祝儀は３万円を包みたいですね。

まとめ

お祝い事に使われる祝儀袋ですが、大きく分けて２種類の結び方があるのはご存知でしょうか。

一般的に目にする機会が多いとされる、何度も結び直しができる「蝶結び」という結び方と、１度結ぶと解くのが難しい「結び切り」や「あわじ結び」と呼ばれる結び方があります。

人生において１度きりにしたい結婚ののし袋にはどちらの祝儀袋を使用するかというと、結婚は何度も繰り返すものではありませんので「結び切り」や「あわじ結び」の水引が付いている祝儀袋を使用します。

他にもマナーは色々とありますが日本人の相手を気遣う美しい心として古くから受け継がれてきたことですので、守っていきたい素敵な風習だと思います。

結婚式に素敵なのし袋や立ち居振る舞いで参加される人にも是非幸せが舞い込むことを願っています。

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この記事は、私が書きました。

結婚のし袋の選び方とは？以外と知らない常識的な書き方

• 2019/03/23
• 著者: 小渕 英嗣

この記事は、私が書きました。ラムールでは「心理学」「行動心理学」をベースにカウンセリングをおこなっております。年間多くの婚活・恋愛の相談を受ける事で、感じた事や成功方法をお伝え出来ればと思います。「リアル」な記事が多いですので、不快な気持ちになる事もあると思いますが、私は、正直にアドバイスをして来たからこそ年間多くのカップルを作れたのだと思います、少しでも不安に感じる事がありましたらご相談ください。一緒に婚活が出来る事を期待してお待ちしております。

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